【9/9対抗戦】みずも(悪)vsいいのま(龍)

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こんにちは、teamZリーダーのみずもです。今回は昨日行われた対抗戦でいいのまさんと対戦した時の考察をまとめました。記事にまとめることによって、今後の考察に活かしたいと考えています。

 

概要

対抗戦は、タイプ統一のteam同士で団体戦を行う企画。今回の場合は以下のように5試合行い、3勝以上したチームが勝利。

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ルール

【レギュレーション】

・オフィシャルルール1(レギュレーションD+テツノイサハ、ウネルミナモが使用可能)

・各自のメインタイプの統一パーティーにする。(みずもなら悪タイプ、いいのまさんならドラゴンタイプなど、メインタイプは事前に決まっている)

 

【対戦までの流れ】

①対戦相手と相手の使用するタイプを確認する

②使用する6体を選び、相手と見せ合いをする

③お互い使用する6体が分かった状態で型を決定し、対抗戦本番に臨む

 

考察

「使用する6体を決める考察」と「お互いの6体が分かった状態で、どのような選出・型・立ち回りにするかの考察」の2つに分けて簡単にまとめた。

 

使用する6体の決定

まずはお互いの使用可能ポケモンを整理した。(進化前は含まない)

【みずも使用可能ポケモン
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【いいのまさん使用可能ポケモンf:id:mizumo_yadon079:20230909162218j:image

ドラゴンタイプはプールが非常に狭いと感じた。この段階で、一方的にこちらが通すポケモンを決めておき、選出誘導も含めて6体を考えることにした。

 

相手のドラゴンタイプのプールを見て、

・高種族値の押し付けで対面的に殴る動き

・ドラパルトなどで起点を作ったり、ガブリアスでステロを撒いたりしてからの積み展開(龍舞などで全抜きを狙うパターンと、ヒスイヌメルゴンなどで耐久方面の積み技を展開するパターンがありそう)

この2つを特に意識して戦いたいと考えた。

 

まずはメインの戦術として、自分自身が対面構築を使うときにとても勝ちにくいと感じていた、壁展開+全抜きエースを軸で考えることにした。さらに挑発などで相手の起点作成ポケモンを機能停止にすることで、こちらだけ一方的に有利な積み展開に持ち込めると考えた。

 

最初に壁張り要員として、オーロンゲを考察した。タイプ上もドラゴンタイプに有利で、悪戯心で相手の上から壁展開や挑発をすることができ、コンセプト通り一方的に自分の展開に持ち込める点を評価した。しかし非常に読まれやすい点や、こちらが悪統一であることにより瓦割りを採用されやすい点を考慮して、オーロンゲは採用せず別の壁張り要員を探すことにした。

 

次に壁張り要員としてヤミラミを考察した。こちらも悪戯心で上から壁展開やアンコールができ、さらに読まれにくい点と瓦割りが無効な点を評価した。アンコールであれば積み展開の阻止だけでなく、相手の技を縛りながら退場することでテラス択やアンコールなどによるメタを回避することができるため、安全に積む展開に持ち込めるのも偉かった。ここで悪戯心の変化技が無効となる相手の悪タイプ(サザンドラとトドロクツキ)に逆に起点にされることを懸念したが、最後の技にマジカルシャインを採用することでその2体に4倍弱点を突くことができ、起点にされなくなると気付いた。(相手がテラスを切ればアンコールが通るようになることも忘れない) これらのことから、ヤミラミが一番対応範囲が広いと考えて採用することにした。

 

壁下で積んで全抜きを狙うポケモンをいろいろ考えたところ、テラス前提の龍舞トドロクツキが非常に強力だと考えた。テラスタイプはドラゴン技、セグレイブの氷技、カイリューの神速、悪統一に切られやすいフェアリーテラバーストなどを半減に抑えられる鋼が強いと考えていた。さらにいかさまダイス+スケイルショットで相手の気合いの襷やマルチスケイルを貫通しながら倒すことができ、それが通らないフェアリーテラスタルを考慮し、テラス時に一致で撃てるアイアンヘッドを採用することで、攻撃面と耐久面が共に完結していると感じた。この時相手の鋼テラスだけが嫌だったので、鋼テラスを採用しにくくなるように選出誘導を後ほど考えることにした。

 

基本選出の2体が決まったので、ラスト1枠の役割を決めることにした。そして襷などにより行動保証があるポケモンを採用して、初手に投げて荒らす役割か、または最後の詰めポケモンとして使うかのどちらかが強いと考えた。そこでドラゴンタイプに対して非常に強力なパオジアンを採用することにした。襷を持たせて氷柱落とし+氷の礫の範囲が強いのはもちろんだが、挑発や聖なる剣、カタストロフィ、黒い霧などの優秀な技を多く覚えることができる。さらに構築のSラインを高めたり、氷柱落としの怯みがあったりすることで、相手に必ず対策を強要できる点が偉いと思った。

 

前述した通り、スケイルショット+アイアンヘッドの攻撃技のトドロクツキを通すために、相手に鋼テラスを採用させないようにしたかった。そのための選出圧として悪ウーラオスとディンルーを採用した。悪ウーラオスはパオジアンで安定しないと思った時のタスキ枠候補にもなり、ディンルーは全抜き体制を整えるステルスロックを撒くことができるのが偉い。また2体ともランクマッチで使用率の高い強力な準伝ポケモンであり、見せ合いの時点で対策を強要させるパワーがある。

 

最後に、見た目上地面の一貫を切っておきたかったことや、対策を強要させて身代わりなどの技スペを割かせることができるチオンジェンを採用した。この枠は同じく地面の一貫を切ることができ、見た目上の物理偏重を解消させるサザンドラと迷ったが、ガブリアスサザンドラを見てから技を撃ち変えるのが安定になるので今回は不採用とした。結果的に重めだったガブリアスを投げられなかったのは良かった。

 

以上の考察から、今回の並びはこの6体とした。

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選出・型・立ち回りの考察

トレーナーカードの見せ合いをし、お互い相手の6体が分かった。

【いいのまさんのトレーナーカード】f:id:mizumo_yadon079:20230916175501j:image

 

ドラパルトが来なかったのは意外だったが、ほとんど想定していた並びが来たので、予定通りヤミラミの壁+トドロクツキの積み展開を軸とした。さらにそれを通しやすくするために、初手に襷ポケモンを投げて①対面を制して先に数的有利を取る、②テラスを切らせる、このどちらかを確実に遂行できるようにしたいと考えた。

 

まずは構築のエースとなるトドロクツキだが、予定通り鋼テラス+いかさまダイスで、技構成はスケイルショット、アイアンヘッド、龍の舞、@1の型で採用を決めた。@1は身代わり、羽休め、挑発の3つで悩んだが、テラス択を緩和したり電磁波などを透かしたりできる身代わりとした。

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調整意図

H…身代わり採用のため4n+1

A…11n

B…最大

D…余り

S…準速セグレイブ抜き、+2で相手の準速スカーフツキも抜ける

龍舞前提であることを考えると、相手の6体の素早さが高くないため、ほとんど振る必要がないと判断した。また相手が物理偏重であることや、スケイルショットでBが下がることを考慮し、物理防御を厚くしたいと考えてBに振り切ることにした。全抜きを狙いたいため残りはAをできるだけ高くしたが、もう少しHやDに割いても良かったかもしれない。

 

次に、ヤミラミも予定通り光の粘土を持たせた壁張り型での採用を決めた。この段階ではリフレクター、光の壁、アンコール、マジカルシャインという技構成で考えていた。調整については、相手が物理偏重であることを考慮して、高火力の物理技をできるだけ耐えられるようにするのが強いと感じたためHBぶっぱとした。余りの4はトドロクツキに対するマジカルシャインの乱数が変わるためCに振った。しかしもう少しCやDに割いて微調整もできたかもしれない。テラスタルを切ることはほとんどありえないと考えていたが、使う可能性があるとしたら相手のトドロクツキがマジカルシャインを2耐えできるところまで耐久に振り、羽休めも採用しているときだと思ったので、確実に確定2発を取るためにフェアリーテラスにした。

 

初手に投げる襷枠は、まず最初にパオジアンを考察した。しかし考察を進めると、H振りセグレイブに対して聖なる剣+氷の礫が不利乱数であり、氷柱落としの命中不安や確実に対策されることなども考慮して、襷悪ウーラオスの考察に切り替えた。すると相手の構築のヒスイヌメルゴン、セグレイブ、トドロクツキの3体にはタイプ一致のインファイトで弱点を付くことができ、カイリューチルタリスガブリアスの3体には冷凍パンチで4倍弱点を突けることに気がついた。この2つの技と先制や技の不意打ちを合わせることで、①対面を制して先に数的有利を取る、②テラスを切らせる、のどちらかを遂行できると思った。この悪ウーラオスがテラスも切らせることができずに対面で負けそうなのは、カイリューのエアスラ+ゴツメor神速、フェイントヒスイヌメルゴン、最速襷セグレイブに不意打ち択で負ける、ヤチェのみ(氷半減木の実)やヨプのみ(格闘半減木の実)などのごく稀なケースのみであり、これらの型は採用しにくいか少なくとも初手には投げにくいポケモンだと思ったので、この悪ウーラオスの採用を決定した。(実際の試合ではフェイントヒスイヌメルゴンを出されて対面で負けてしまった…) ラスト1個の技は、今回の役割であれば暗黒強打は必要ないと感じたため、立て籠るヒスイヌメルゴンやコットンガードチルタリスを始めとした積みの起点にならないよう、挑発を採用した。テラスタルを使うことはほとんど有り得ないと思ったが、一応カイリューの神速やヌメルゴンのフェイント、悪統一に一貫する格闘技を無効にできるゴーストとした。

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調整意図

A…特化

B…余り

S…準速セグレイブ抜き

 

しかし、これでも相手のフェアリーテラス+立て籠るのヌメルゴンが重すぎると感じた。悪ウーラオスは挑発で積み展開を阻止できるが、ヤミラミの前で積まれたらアンコールしても切り返す手段がなくなってしまうため、何か対策を考えなければならないと思った。そこでもう一度技構成を見直すと、光の壁が必須ではないことに気がついた。トドロクツキは特殊耐久が高く、今回の相手の構築ならリフレクターさえあれば十分積み展開に持ち込めると思ったので、光の壁をナイトヘッドに変更した。こうすることでヤミラミの前で積まれてもアンコール+ナイトヘッドで切り返すことができるため、これで完結していると思った。

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見せポケの3体については、いつも通り遊び心をもって変な持ち物と変な技で採用したが、全くもって煽りなどではないのでそこはご理解いただきたい。無理やりメリットを見い出すならば、絶対に対戦で使うはずのない型で採用することで、選出ミスを防ぐことができる(笑)。

 

【大まかな立ち回り】

まず初手に悪ウーラオスを投げて、目の前に一番通る技を押し、数的有利を取るかテラスを切らせるのを最優先に立ち回る。2体目以降のポケモンに対しては積み展開を阻止することを最優先し、挑発や透かされない不意打ち以外の技を押す。

次にヤミラミで壁を貼ってトドロクツキの積みの起点を作る。変化技を撃たれたときはアンコールで縛り、トドロクツキに対してはマジカルシャインを撃ち、削りはナイトヘッドで行う。またアンコールで相手の攻撃技を固定しても、その後のこちらのトドロクツキによる積み展開が安定する。基本的には倒されてからトドロクツキを着地させたいが、状況を見て臨機応変に動かす。

トドロクツキはまず龍舞を積み、余裕があればもう一回積む。身代わりでテラス択を緩和できるときは身代わりを押し、相手によってスケイルショットとアインヘッドを撃ち分ける。ただしスケイルショットは命中不安とBダウンがあることに注意だが、襷を持っている可能性がある相手には臆さず撃つようにする。

 

 

完成した構築

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結果と振り返り

結果的にはなんとか勝利することができた。しかし対戦内容は負けだったと思うので、以下は試合内容の簡単な振り返りと反省点をまとめる。

 

まず初手に襷ウーラオス vs 襷+フェイントのヒスイヌメルゴンの対面ができてしまい、最初のターンから想定が崩れた。こちらのディンルーやパオジアンの怯みを想定すると投げにくいと思っていたが強気に選出され、テラスを切らせることができないまま初手のウーラオスが対面で負けてしまった。もう少し強めにメタを貼るべきだったか。

 

2体目にヤミラミを出してフェイントをアンコールし、次のターンは引き先のカイリューに対してナイトヘッドでマルチスケイルを剥がした。しかしヒスイヌメルゴンを残す動きを取られ、初手で対面負けてしまったのがかなり響く展開となった。

 

その後はこちら先制リフレクター、相手はカイリューにフェアリーテラスを切り、テラバーストを撃たれたがHPは5割ちょっと残った。ここでアンコールを選択したが、まさかのメンタルハーブを持っていた。考察段階で全く考慮できておらず、これはいいのまさんの素晴らしい発想だと思った。

 

HPが1割程度のヤミラミで再びアンコールを選択したが、ここでまさかのアクアジェットが飛んできた。しかしヤミラミがミリ耐えしてアクアジェットをアンコールすることに成功。そのまま倒してくれれば積みの起点だったが、しっかりとヌメルゴン引きでケアされ、まずはナイトヘッドヌメルゴンを倒した。再びカイリューが出てきて、ヤミラミアクアジェットで突破された。

 

ラスト1体のトドロクツキは、カイリューにアンコールが無いと読んで(それくらいしか勝てないと思った)、鋼テラスを切りながら龍舞を積んだ。しかし下からアンコールされてしまう。ここは壁ターンに余裕があったので絶対にアイアンヘッドからで良かった。完全にプレミ。

 

しかし一応降参はせずに龍舞を連打して粘ったところ、相手のカイリューから打点が無く、アンコールのターンが切れてからアイアンヘッドに切り替えカイリューを突破。しかしカイリューで居座らずに、セグレイブに即交代をされて瓦割りで負けていた。結果的にはそのプレイングをされず助けられた形となった。そして最後はセグレイブにもアイアンヘッドを押して勝ちだったのだが、ここでみずも選手まさかのスケイルショットを選択。相手のヒスイヌメルゴンが襷を持っていたことを完全に忘れており、これは外しの負け筋があったので最悪の技選択だった。

 

総じて、①初手の対面でテラスを切らせることもできずに対面突破されてしまったこと、②トドロクツキで安全に積む展開に持ち込めなかったこと、③細かいプレイングミスが多かったこと、の3つが特に大きな反省点となった。次回からは考察段階でもっと想定する範囲を広げて、さまざまな状況に対応できるよう準備をしたいと強く思った。

 

Special Thanks

・対戦相手のいいのまさん

・対抗戦を受けてくださったteamKのみなさん

・一緒に対戦や考察をしてくださったteamZのチームメイト

 

最後に、teamZ初の対抗戦は負けとなってしまい、とても悔しかったです。しかしこの負けた悔しさをバネに、次の対抗戦こそは勝利できるようチーム一丸となって頑張りたいと思います!最後まで読んでいただきありがとうございました。