こんにちは、みずもです!今回は緋翠杯の後夜祭に参加したので、その考察を記事にまとめることにしました。「そんなガチガチに考察しないで楽しくやろうよ」と思う方もいるかもしれませんが、この考察は僕にとって自分なりの楽しみ方の一つなのでご理解いただけると幸いてす。また最後に貼ってあるリンクから配信のアーカイブが見れますが、誰よりも楽しそうに対戦している様子が見られると思います笑。一生懸命書いたのでぜひ最後までご覧ください🙌
大会情報
ルールはこちらからご確認ください↓
https://twitter.com/noah_s_aoi06/status/1736352665133814202?t=2IN8-zOuA77KTFZacHfvFA&s=19
考察
まずは自分でルールを整理してみたが、一撃必殺技の1on1なので考察することがほとんど無いと分かった。よって何を考察すれば良いかを考察するところから始め、以下の4点が重要だと考えた。
①使うポケモン
②調整
③個体詳細
④潜り方
①使うポケモン
まず大前提として、このルールは一撃必殺技の撃ち合いになるので、相手より先に行動できる方が有利である。よって素早さが一番重要なポイントだと言える。次に一撃必殺技は相手によって無効化される場合があるため、何の一撃必殺技を使えるかも重要である。特性にも焦点を当てたが、このルールに影響する特性を持つポケモンはいなかったため、使用可能ポケモンのS種族値と使える技についてまとめた。
◯ゴマゾウ
S種族値…40
使える技…地割れ
◯ウリムー
S種族値…50
使える技…地割れ
◯キバゴ
S種族値…57
使える技…ハサミギロチン
S種族値…68
使える技…地割れ
◯ゴンベ
S種族値…5
使える技…地割れ
S種族値…10
使える技…地割れ
◯パウワウ
S種族値…45
使える技…つのドリル
◯ラプラス(主催のみ)
S種族値…60
使える技…絶対零度、地割れ、つのドリル
よって素早さが一番早いのはモグリューだと分かった。また技を無効化される場合について、テラスは禁止で特性や持ち物も影響しないことから、元のタイプのみ参照して無効化される場合を考えれば良い。絶対零度は氷タイプ(ウリムー、パウワウ、ラプラス)に無効化されてしまうが、使用可能ポケモンにゴーストタイプと飛行タイプはいないので、ハサミギロチン、つのドリル、地割れは無効化されない。したがって採用するポケモンはモグリューに決定した。
*使用可能ポケモンに絶対零度を覚えるポケモンがいないことには後から気づきました。
②調整
先に行動した方が有利なルールなので、モグリューミラーを考えて最速にするのは必須である。次に残りの努力値256をどう振り分けるかだが、活きる場面があるとしたらお互いに一撃必殺技を外し続けて悪あがきの撃ち合いになった時だと考えた。以下お互いの一撃必殺技がPP8だと仮定して、悪あがきミラーが発生する確率を計算してみた。
◯悪あがきの撃ち合いが発生する確率
一撃技を一回撃って相手を倒す確率は (一撃技を当てる確率)×(気合いの鉢巻が発動しない確率)で求められるので、
0.3*0.9=0.27(27%)
つまり一撃技を一回撃って相手を倒せない確率は、
1-0.27=0.73(73%)
よってお互いが8回ずつ、つまり16回一撃技を撃ち合って両者が生存する確率は、
0.73^16≒0.0065(0.65%)
これだけ見ると考慮しなくても良い確率に思えるかもしれないが、10試合行ったときに悪あがきミラーが少なくとも一度は発生する確率は約6.3%、20試合では約12.2%、30試合では約17.7%とどんどん上昇していく。したがってこれは大会中に十分起こりうる可能性があるので考慮して調整するべきだと考えた。
◯悪あがきの仕様
ここで悪あがきの仕様を再確認する。悪あがきはタイプ無し威力50の物理直接攻撃技。自身の体力の1/4を削って攻撃するが、身代わりはHP消費量が小数点以下切り捨てのため、HPが4n+1~3の場合には4回打ってもHPが残る仕様となっているのに対して、悪あがきは小数点以下で四捨五入するため4n+2,4n+3の場合も4回打つタイミングで自身のHPが尽きてしまう。よって基本的にはHP実数値を4n+1にするのが望ましいが、今回は特定ののポケモンだけを考えれば良いのであまり意識しなくても良い。
◯悪あがきの撃ち合いにおける仮想敵
悪あがきミラーについて、相手がきちんと調整している前提であれば、モグリュー意外のポケモンと撃ち合っても勝つことはできない(または乱数不利)。これはモグリューが必ず先に行動し、反動×2と相手の悪あがき×2を耐えることはできないので、反動×1とこちらの悪あが×2で相手を倒しきるしかないが、相手がBに振り切ると確定で耐えられる~不利乱数でしか倒せないためである。すると勝てる可能性があるのはモグリューミラーのみとなり、素早さが一番早いモグリューの使用率は圧倒的に高くなると予想していたことも踏まえ、モグリューミラーの悪あがきの撃ち合いにフォーカスを当てることにした。
◯モグリューミラーでの悪あがきの撃ち合い
モグリューミラーではお互いに最速を取り、余りの努力値が256である前提で話を進める。モグリューのAの高さと物理耐久の低さから、勝利するパターンは以下の2通りである。
①1ターン目にお互い悪あがきの反動×1と悪あがきの被ダメ×1を受ける→2ターン目上から悪あがきを撃って倒しきる。
②同様に1ターン目にお互い悪あがきの反動×1と悪あがきの被ダメ×1を受ける→相手の悪あがきをもう一度耐えて、さらに反動が入った相手を下からの悪あがきで倒しきる。
簡単に言い換えると、①と②は2ターン目の同速勝負に勝つか負けるかの違いである。ここでモグリューのA振り切りモグリューの悪あがき×2と悪あがきの反動×1を耐えることが可能がダメージ計算を行ったところ、Bに振り切ることで確定耐えだと分かった。A無振りでも悪あがき×2と悪あがき反動×2で物理耐久を最大にしたモグリューを確定で倒せることを踏まえると、この時点でBに振り切れば②(同速負け)では必ず勝つことができ、①(同速勝ち)で勝つのは厳しいと分かった。したがってBに振り切ることで50%で必ず勝てるようにした。しかし、ここを妥協して耐久無振りで来る人もいるかもしれないと考えさらにダメージ計算をしてみると、余りの4をAに振るだけで①(同速勝ち)の場合でも確定で倒しきることができると分かった。つまり [A4 B252 S252+] とすれば、モグリューミラーの悪あがきの撃ち合いになったときに、妥協している人には必ず勝つことができ、きちんと考察している人にも50%の勝負を仕掛けることができるようになったので、この調整で採用を決めた。
③個体詳細
実際の対戦で影響する場面は少ないが、細かい部分でも勝利に繋がる要素を探した。
◯個体値
これは当たり前だが、悪あがきの撃ち合いも考えてSだけでなくH,A,Bの個体値も忘れずに上げておくこと。
◯特性
このルールは運の勝負なので試行回数を稼ぐことが重要である。よって1試合の時間を短縮するためには特性が表示されない方が良いので、型破り以外の特性を選択した方が良い。
◯色
上記と同じ理由でエフェクトの無い通常色にした方が良い。(でも色違い使いたかったので無視!)
◯性別
キバゴが特性とうそうしんで採用されている場合のみ、性別によって悪あがきの火力が変わる。これは主観だが、好みや技メロメロの存在によって♀個体を採用したがる人が多い傾向にあると感じているため、キバゴをとうそうしんで採用するなら♀にするのではないかと予想した。よってこちらは♂️個体にした方が良いと考えた。
④潜り方
前述した通り、できるだけ試行回数を稼いだ方が良いと考えたため、大会開始時刻からすぐに潜り始めることにした。そして1つのボーダーであるレート1600に乗るまでは対戦を続け、もしレート1600に乗ることができたら順位を見ながら潜るかどうかの判断をすることにした。自身のレートが高くなるほど自分よりもレートが低い人とマッチングする確率が高まっていき、相手のレートが自分よりも低いほど勝った時に貰えるレートは少なく、負けた時に失うレートは多い。つまり、モグリューミラーで完全に五分五分の勝負をすることを想定するならば、自身のレートが高くなるほど潜った時のリスク>>リターンになるので慎重になるべきである。
さらに突き詰めれば、レートが高い人やモグリュー以外を使っている人とマッチングした直後は再戦を狙ってすぐに潜り、レートが低い人とマッチングした直後は再戦を避けて時間を空けるなどもできなくはないが、ここまでやってしまうと自分自身や配信を見ている視聴者の方が楽しめなくなる可能性があると思ったのでやらなかった。大前提として楽しく大会に参加したいので、今回はいろいろな人とマッチングできるように、試合の勝敗に関係なく一定時間空けて潜ることを心掛けた。(間違って連打して潜っちゃった時もある)
パーティー&個体紹介
モグリュー♂️@気合いの鉢巻
特性 : すなかき (持っていた個体が型破りだったので特性パッチを使って変更した)
性格 : 陽気 (無邪気でも可)
135-106(4)-92(252)-*-*-132(252+)
〈調整〉
S…ミラーで同速勝負をするために最速。
A…耐久無振りモグリューを悪あがきの与ダメ×2と悪あがきの反動×1で確定。
B…A137(振り切り)モグリューの悪あがき×2と悪あがきの反動×1を確定耐え。
選出
◯モグリューのみ
全試合でこの選出をした。今回はパーティーが1体で構成されており、選出パターンは全部で1通り、つまりこの選出以外できない。
結果
発表され次第画像を差し替えますが、最終確認はこれです😇
〈配信アーカイブ〉
最後まで読んでいただきありがとうございました!並びに主催のAOIさん、大会で対戦してくださった方、配信を見に来てくださった方にも感謝申し上げます🙇♀️