【S13最終43位】あとがたり

僕はS13は本気で最終2桁を取りに行くと決めていたので、初日からレート上げと考察に励んだ。途中少しだけ躓いた時もあったが、自信のある構築が完成して、全体を通して見るとかなり順調にレートを上げることができ、最終日は3ROMレート2000からのスタートとなった。しかし、ここから最悪の展開に…。まず1ROM目をレート2000から動かすと、全く勝てず4桁に落ちて戻せなくなってしまう。正直この時点でかなり自信を失っていたが、あおさんとフェリーチェさんに励まされ、4桁に落ちたROMを捨てて2ROMで勝負することにした。そこから苦しい状況をなんとか耐えしのぎ、2ROMレート2050まで来たが、ここから酷い下振れが来て1ROMを大幅に溶かし、高い方のROMに追い付けなくなってしまった。もう高いROMは1つしかない、シーズン終了まであと数時間しかない、自信も無い。高いROMを溶かせば全てが終わる、レート2050は最高記録だし、ここで保存しても十分に良い結果。これ以上潜るのは怖い、苦しい…でも今シーズンは最終2桁だけを目標にずっと頑張ってきた。そんな葛藤の中、僕はあおさんとフェリーチェさんに潜るのと撤退するのどちらが良いと思うか聞いてみた。そうしたら、「2桁を取るために頑張ってきたんだから潜りましょう」「みずもさんなら絶対にいけます」と即答してくれた。普通なら、「これで潜るのを進めて、もし溶かしてしまったら申し訳ない、責任が取れない」と考えてもおかしくないのに、僕が勝つと信じて背中を押してくれた。するとそこから3連勝し、最高の流れで2100チャレを迎えた。でもその壁は高く、最初のチャレを順当負けで落としてしまう。それでも2人の言葉を信じて潜り続け、3勝1敗でレート2099まで上げる。しかし2回目のチャレは択負け。でも次の試合に勝ってまたレート2099。勝つ度に「ナイスです!」と声をかけて貰ったのが本当に励みになった。ここで3回目のチャレは、氷柱2連怯み以外勝ちの場面で2回怯んでしまい負け。でも次の試合を運で拾ってまたレート2099。4回目のチャレで痛恨のプレミ負け、そこから少しレートを溶かしてしまう。このとき僕はまた「最終2桁は取れない運命なんだ」と心の中で思っていた。それでも励ましの言葉や応援の声を思いだし、なんとか耐えしのいでレートを盛り返すが、またレート2099止まり。体力的にも精神的にもすでに限界を超えていた5回目の2100チャレ、一番自信のあったドランミミイダイトウの選出で勝ちきり、ついにレート2100を達成した。その時は通話中だったが、嬉しさのあまり号泣してしまった。ある人にとっては2桁なんて簡単かもしれない、ある人にとってはちょっと嬉しいくらいかもしれない。でも僕にとっては、本当に本当に涙が出るほど嬉しいことだった。その後Xで最終2桁を取れたことを報告すると、たくさんの人がお祝いリプをくださった。こんなにも多くの人に応援して貰えていることに心から感謝し、これからもこうして応援してもらえるプレイヤーでありたいと強く思った。この気持ちを忘れずに、またさらなる高みを目指して精進していきたい。